毎月わたしがレポートします。
浜中ネイチャー通信
『ハスの葉氷』(2005.01上旬)

 みなさん、あけましておめでとうございます。霧多布の長岡です。

 霧多布の港では蓮の葉氷が浮いていました。
 丸い形の氷がハスの葉に似ていませんか?

 なぜこんな形になったのでしょうか?
 海水が凍る時はもちろん気温が下がるときなのですが、低気圧が近づいて冷たい風が吹く時のようです。
 冷たい風は海の表面をかき混ぜてどんどん水温を奪っていきます。
 最初の段階はドロドロのシャーベットです、ハンバーガーショップにいくとシェイクという食べ物とも飲み物ともつかないものが売られていますがちょうどあんな感じのものです。これを氷泥(ひょうでい)といいます。
 この時の波しぶきは岸壁や船にぶつかるとすぐに氷になります。漁師さんはハンマーで手すりなどについた氷を割って歩くのだそそうです。
 これを怠ると船の片側にだけ厚く氷が付いてついには船のバランスが悪くなり最悪転覆してしまいます。

 だんだんと氷泥の部分が増えていくと波が起きにくくなります。そうするとすこしづつ丸いお盆状の氷に変化していきます。縁は波の影響ですこしめくれ上がっています。
 この状態をハスの葉氷といいます。これは比較的溶けやすい状態なのですが、風に乗って漂いやすく、みていると潮の流れや風でどんどんと移動を開始します。
 そうやって流されたハスの葉氷がどこか一箇所に集められるとぎっしり身動きが取れなくなり、大きな一枚の氷になります。
 そして波の影響でその大きな氷がざっくりと割れてまた流れていくのです。
 この大きなかたまりのさらに大きなものが流氷になります。

 日本の沿岸で出きるの氷は流氷のようにはならず、オホーツク海に流れ込んだアムール川の水によってダイナミックな変化をとげるのが流氷です。
 「国産」・「舶来」で言うと舶来の氷が流氷です。

長岡滋雄
ネイチャーガイド
長岡 滋雄
北海道出身
10才より
(財)日本野鳥の会会員
13才より
バードウォッチング・リーダーを努める
1992年
専修大学北海道短期大学造園林学科卒
1992〜94年
札幌にて造園土木会社に勤務(施工管理)
1994〜95年
谷津干潟自然観察センター、レンジャー
1996年
(財)日本野鳥の会、スタッフ
1997〜2002年
霧多布湿原センター、レンジャー
2003年4月より
霧多布湿原自然学校、代表
現在に至る
北海道委嘱 タンチョウ監視人  北海道教育委員会 生涯学習講師バンク、登録講師

キリタップ湿原トラスト

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